海で唄う

 私の住んでる家は海岸まで歩いても十五分位のところなので、よく散歩がてら海まで行きます。途中、海の手前に県立海浜公園があるので、中を一周歩いて海に出ます。

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(県立辻堂海浜公園より富士を眺む)

 

 祖父が漁師であったせいか、子供の頃にはよくこの浜辺で地引網の手伝いをしたものです。波打ち際ではハマグリが面白いように採れましたが、今では浜辺に何艘もあった船もすっかりかげをひそめて、ただの浜辺をさらしています。

 左に江ノ島、右に富士山、正面に伊豆半島がかすんで見え、その手前にはサザンの歌で知られる烏帽子岩(姥島)がポツンと見えます。

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江ノ島

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伊豆半島烏帽子岩

その海に向かって追分を2~3曲うなるのが日課のようになっております。湘南名物のサーファーがうようよいる日もありますが、誰も関心を示す人はいません。ただ波打ち際に群れて羽を休めている鴎だけが聴いてくれます。

 江ノ島を鴎島に、烏帽子岩を神威岩に、伊豆半島蝦夷地に見立てて水平線に向かって唄うのは実に気持ちの良いものです。

 ついでに「浜辺の歌」を口ずさんだりもします。

「浜辺の歌」の作詞で知られる林古渓がこの辻堂海岸を思い浮かべて作詞したことが知られたからです。また今年、東海道線辻堂駅開通百周年を記念して、電車発車時の音楽もこの浜辺の歌になりました。

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