2019-01-01から1年間の記事一覧

歌詞考6(蝦夷や松前やらずの雨が~)

信州追分宿の「追分節」が文化文政の頃(1804~30)に、流行り唄として日本中に広まった中で、新潟県下にも伝えられ、信濃川の河口に開けた港町、新潟の花柳界でも盛んに唄われた。その「追分節」を覚えた船乗りたちが海上で舵を取りながら口ずさむう…

信濃追分

信濃追分 - YouTube 信濃追分(1972) - YouTube わしは今、健康を回復したら行ってみたいところが二個所あります。一つは神威岬の神威岩であり、今一つが信濃追分宿です。この二個所にはわしの目が黒いうちになんとか行ってみたいものです。神威岩はちと難度…

道中馬方節

道中馬方節(唄・成田雲竹 尺八・高橋竹山) - YouTube 道中馬方節 - YouTube 道中馬方節 成田雲竹 (10) - YouTube この唄は、主に馬市へ馬を連れて行く時の「夜曳き唄」で、博労自身が曳く事も、頼まれた馬方が曳く場合もあるが、馴れない若駒をつないで…

小室節1

「小室(諸)節」が江差追分の源流であるとする説を唱える人達の先駆的存在が、昭和51年に『追分節の源流、正調小室(諸)節集成』を著わした長尾真道であります。 氏は若い時から尺八を習っていて、追分節の譜を買い求めた時に、その説明書の中に小室節が…

上州馬子唄

上州馬子唄 - YouTube 三国峠越えの三国街道で、駄賃付けの馬子をしていた樺沢芳勝が唄い始めた。このあたりの天気は越後側からくずれてくる。そうすると、三国街道を北上する馬子がこの唄を歌う時の位置は、赤城山の山麓で、前橋宿から渋川宿あたりまでであ…

箱根馬子唄

箱根馬子唄 箱根八里は~ 箱根名所巡り - YouTube 東海道を江戸日本橋から西へ11番目の宿・箱根は、東海道随一の難所で、峠を越す旅人は、馬や駕篭を利用しなければならなかった。箱根山を中心として上り下りの旅客や荷物を馬の背につけて運んだ駄賃付けの…

南部馬方節

曲がり屋 「南部馬方節」は、この唄が「馬子唄」ひいては「追分節」の源流であるという民謡研究家もいるくらい有名な馬子唄です。 これとは別に西の「小室節」が、「馬子唄」ひいては「追分節」の源流であるとする説もあり、それは別の項でとりあげたい。 以…

鈴鹿馬子唄

漱石の『草枕』に次の一節がある。 ーーーーーーーーーー 山を登ってから、馬には五六匹逢った。逢った五六匹は皆腹掛をかけて、鈴を鳴らし ている。今の世の馬とは思われない。 やがて長閑な馬子唄が、春に更けた空山一路の夢を破る。憐れの底に気楽な響が…

「馬子唄」と「馬方節」

「馬子唄」と「馬方節」、「駄賃付け」と「夜曳き」 わしがまだ子供であった昭和30年頃、馬が家の前を馬糞をボタボタ落としながら引かれていく光景を覚えています。 当時、祖父がまだ元気で漁師と百姓をしていましたが、わしが生まれるずっと前には自分の家…

再びブログを公開すること

閲覧数が千を超えたところで、体調不良に陥り一時非公開にしてから早や一年程経ちました。いくつか持病持ちで、当然の如く薬を飲むわけで、その薬の副作用でまた具合が悪くなるという悪循環に陥って抜け出せないでおります。それでいつも医者とはケンカだ。 …